お家でできるコミュニケーショントレーニング
- Colorful Kids
- 2024年11月19日
- 読了時間: 6分
成長すると共に、お友達や先生と接したり協力する機会が増えてきますよね。
一方で、コミュニケーションが苦手な子は、叱られたり注意された経験から苦手に感じてしまったり楽しさを感じなかったりしてしまいます。
コミュニケーションスキルを身につけることで人と接することが楽しく感じたり、好きになることもあるんです。
このコミュニケーションスキルはトレーニングすることで身につけることができます。
そこで、今回はお家でできるコミュニケーショントレーニングを紹介していきます。
もくじ
コミュニケーショントレーニングとは
コミュニケーショントレーニングと聞くと時間がかかったり大変なことだと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実はとても簡単なことなんです。
子どものコミュニケーション能力を鍛えるためには、1人ではなく親がやってあげることが大切になってきます。
具体的にどのようなことをお家ですればいいのか紹介していきます。
●子どもの話を最後まで聞く
子どもが今日あった出来事や伝えたいこと、おままごとなどで自分で作った話をしているときなど、言い間違えをすることもあると思いますが、遮らずに最後まで聞くようにしましょう。
また聞いている時に、スマートフォンを見たり何かしながら聞くのではなく、子どもの目を見てあげたり、体が触れる距離にいてあげたり、途中で頷くなど相槌を打ってみたり、ゆったりと話を聞くのがおすすめです。
「私(僕)の話をきちんと聞いてくれる」「興味を持ってくれている」と感じることで、子どもは安心して一生懸命話をしてくれるようになります。
●絵本を読み聞かせる
絵本には、人の気持ちを知ったり気持ちを伝える表現方法を学ぶことができる内容のものが多いので、絵本の読み聞かせはおすすめです。
例えば、「友達を叩くと相手は痛くて嫌な気持ちになる」であったり、「嫌なことをされたら、嫌だと言って気持ちを伝える」、「叩いた相手にごめんなさいと謝って仲直りする」など絵を通して学習することができます。
また、絵本の中には日頃あまり使わない言葉が出てきたりするので、表現力だけでなく語彙力も高まります。

●好きなものについて教えてもらう
子どもは好きなものや興味があるものについてどんどん知識を吸収していきます。
例えば、車や恐竜、キャラクターの名前など最初は大人が教えていたはずなのに、いつの間にか「大人よりも詳しい!」なんてこともあるのではないでしょうか。
そんな時は「すごい!よく知ってるね。もっと教えて」と声をかけてみるのがおすすめです。
自分の好きなものの魅力をどうすれば伝わるのか、詳しく説明するにはどう言えばいいのか、など考えながら話すので、話す力が身に付きます。
話している時にまとまっていなかったりしても、肯定しながら聞いてあげましょう。
●物語の登場人物の立場になって考えてみる
アニメや絵本などの物語の中で、自分とは違う行動をしていたり、想像していた結末にならなかった、なんてことありますよね。
この時に、登場人物の立場になって考えてみることが「聞く力」に繋がるので、大切です。
例えば、「もし自分が登場人物だったらこの時どうする?」「登場人物はどうしてあんな行動を取ったと思う?」など子どもに聞いてみましょう。
答えた内容は否定せずに「そうなんだ!そうするんだね」「なるほど〜ママ(パパ)はこう思ったよ」など意見交換するとより会話を楽しめると思います。
●挨拶をしっかりとする
挨拶を行うと、コミュニケーションのきっかけになったり、相手に好印象を与えることができます。
「おはよう」「いってきます」「ただいま」「おかえり」「いただきます」「ごちそうさま」「おやすみ」など家の中でも挨拶はたくさんあります。
家で挨拶の習慣を身につけて、外でもしっかりと挨拶できるように練習しましょう。
最初はどうしても勇気が出ない子が多いので、「一緒にご挨拶しようか」と親と一緒に挨拶をする方法から始めてみるのがおすすめです。
慣れてきたら、先生には「おはようございます」というように、相手に合わせた挨拶を教えてあげましょう。
●子どもの意見を否定しない
あんまり話さなかったり、自分の意見をなかなか言わない子は、自分の意見が間違えているかもしれない、否定されるかもしれないと不安に思っている可能性があります。
「それ違うでしょ」など否定はせずに、もし答えが間違えたとしても「そんな考え方もあるね」「その考え方もいいね」と意見を尊重してあげましょう。
褒めてもらえると嬉しくなり、どんどん意見を言いたい!話をしたい!と意欲的になります。

●答えを導かない
子どもの話を聞いていて、結末が予想できたとしても「〇〇だったんじゃない?」と答えを導かないようにしましょう。
話の結末や結論だけを求めるのではなく、子どもが話していて楽しいと感じられる会話が大切です。
「うんうん」と楽しそうに聞いてくれると、いろんな話をいっぱいしてくれるようになるでしょう。
●会話を増やす
子どもが話すのを待つのではなく、こちらから「今日の幼稚園(保育園)で何したの?」「1番楽しかったのはどんなこと?」など話すきっかけを増やしてあげましょう。
話すのが苦手な子どもでも聞かれたら答えようと一生懸命話してくれることがあります。
会話を増やすことで、伝える練習ができ、苦手意識も薄れてくるでしょう。
会話を増やすコツとしては、話が苦手な子どもには前もって「帰ったら学校(幼稚園・習い事)の話聞かせてね」と伝えておくことや「はい・いいえ」で答えられないように質問をしてみるなどがあります。
ちょっとした工夫で、子どもとの会話が増えるので、子どもとの会話を楽しみましょう。
まとめ
お家でできるコミュニケーショントレーニングは、基本的に親子の会話です。
絵本を読み聞かせしながら内容について子どもの意見を聞いてみたり、日常で何があったのか、何が好きなのかを聞いてみたり話すことはたくさんあります。
会話をより増やすことで、コミュニケーション能力は鍛えられ、コミュニケーションスキルを高められるのです。
親子の会話を工夫しながら、会話を増やしていきましょう。
コメント