パニックなった時に落ち着かせるよりも重要なこと
- Colorful Kids

- 11月20日
- 読了時間: 3分
パニックになっている子どもを前にすると、「落ち着いて!」と声をかけたくなりますよね。
でも実は、その声かけよりも先にやるべき大事なことがあります。
それが“安全の確保”です。
今回は、パニック時の対応で何よりも優先すべき「安全確保」の考え方と、具体的な行動のポイントを紹介します。
もくじ
まずは“落ち着かせる”より“安全を守る”
パニック状態の子どもは、普段の判断力を失ってしまっています。
だから、言葉で落ち着かせようとしてもなかなか届かないことが多いんです。
そんな時に一番大切なのは、「本人も周囲もケガしないようにすること」。
たとえば、机を叩いたり、走り出したり、物を投げてしまう場合もあります。
まずは落ち着かせるより、“安全を守る行動”をとることを意識しましょう。
安全確保の第一歩は「場所の移動」
パニックが起きた場所に人が多かったり、刺激が多い環境だと、さらに不安や混乱が強まることがあります。
そこで有効なのが、静かな場所への移動です。
・人の少ない部屋に移動する
・照明を少し落とす
・音を減らす(テレビや音楽を消す)
など、できる範囲で環境を整えましょう。
ただし、無理に抱えて移動させようとすると、かえって抵抗や混乱につながることもあるので、本人が動けるタイミングを見ながら、「ここで休もうか」など穏やかな声かけを添えるのがポイントです。

刺激を遮断して安心できる空間をつくる
パニックを引き起こす要因には、音・光・人の動きなどの「感覚刺激」が関係していることがあります。
そこで大切なのが、刺激をできるだけ減らすこと。
・大きな声を出さない
・人が囲まないようにする
・視界に入る物を減らす
このようにして、子どもが「安心できる空間」を感じられるようにしてあげることが、落ち着きへの第一歩です。

危険物を取り除くのも忘れずに
パニック中は思わぬ行動に出ることもあります。
そのため、周囲の危険物をすぐに除去することも重要です。
・投げられる物(ペン、カップなど)を遠ざける
・角のある家具や机から距離を取る
・割れ物はすぐ避ける
特に、発達に特性のある子どもの場合、「好きな順番が崩れた」「音が大きい」など、ちょっとしたきっかけでパニックになることも。
そうしたときに、安全が確保されていれば、ケガのリスクを最小限にできます。
まとめ
パニックの時は、「落ち着かせる」よりも「安全を守る」ことが何より大切です。
まずは周囲の安全確保、場所の移動、刺激の遮断、危険物の除去。
この4つを意識するだけでも、対応の流れが大きく変わります。
子どもが安心を取り戻すためには、“言葉”より“環境”が支えになることを、ぜひ覚えておきましょう。
大阪市 北区/西淀川区 【英語療育・運動あそび】



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