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“マルチタスクが苦手”の対処方法

  • 執筆者の写真: Colorful Kids
    Colorful Kids
  • 6月24日
  • 読了時間: 3分

「言ったよね?」「なんで次のことやってないの?」そんなふうに思うこと、ありませんか?

一見“サボっている”ように見える子どもたちの中には、「マルチタスク(同時に複数のことをこなすこと)」が苦手なタイプがいます。それは決してやる気の問題ではなく、脳の特性によるものなんです。

今回は、そんなマルチタスクが苦手な子に対して、大人ができるサポート方法をご紹介します。


もくじ



 




見えなくしてあげる、という配慮

例えば、「プリントを片づけてから、宿題をしてね」と伝えたとき。机の上にプリントと宿題が両方見えていると、「どっちからやればいいの?」と頭が混乱して止まってしまうことも。

そんな時は、1つ目のことが終わるまで、2つ目は視界から隠すのが効果的です。視覚情報を整理するだけで、「今やるべきこと」に集中しやすくなります。

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指示は1つずつが基本

「着替えて、荷物まとめて、歯磨きして」など、複数のことを一気に伝えると、情報が処理しきれずに動けなくなることがあります。

そんな子には、1つ終わったら次を伝えるスタイルが合っています。

また、「1→2→3」と順番を絵や文字で示すことで、自分で確認しながら進められるようにもなります。






優先順位を”見える化”する

「やることがいっぱいあるけど、何から手をつけたらいいか分からない」

そんなふうに頭の中で渋滞している子も多いです。

そんな時は、やることを紙やホワイトボードに書き出して、優先順位を一緒に整理してあげるのがおすすめ。

「どれが先かな?」「これが終わったら次はこれだね」と、一緒に順番を決めて”見える化”すると、気持ちの整理にもつながります。

さらに、終わったことにマークや印をつけてあげると、「こんなに頑張ったんだ!」という達成感も”見える化”できます。

子どもの好きなキャラクターなどのシールやスタンプを使うとよりやる気につながる可能性も。

取り組んだ実感が目に見えると、子ども自身の自信にもつながりますよ。






ペースは人それぞれ

「もっと早くできるはず」と大人の基準で急かしてしまうと、かえってプレッシャーに。

マルチタスクが苦手な子にとっては、ゆっくりでも一つずつ進められる環境が何より大切です。

できたことを認めながら、本人のペースで安心して取り組めるような声かけを心がけましょう。

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まとめ

マルチタスクが苦手な子には、「できない」のではなく「向いていない」だけ。

見えない工夫・伝え方の工夫・ペースへの配慮で、グッとやりやすくなります。

子どものやりやすさを少しずつ整えていくことで、自己肯定感もアップ!

大人が”その子に合った進め方”を見つけていくことが、何よりの支援になります。

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