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問題行動のABC分析とは

  • 19 時間前
  • 読了時間: 4分

子どもが急に怒ったり、物を投げたり、大きな声を出したりすることはありませんか?

一見「困った行動」に見えるものでも、実はそこには理由やきっかけがあることが多いです。

発達支援の現場でよく使われているのが「ABC分析」という考え方です。

これは、問題行動をただ叱るのではなく、なぜ起きたのかを整理して理解する方法です。

今回は、発達支援や子育ての現場でも役立つ「問題行動のABC分析」について、わかりやすく解説します。


もくじ


 





ABC分析とは

ABC分析とは、行動の前後の流れを整理して、行動の理由を考える方法です。

ABCは次の3つの言葉の頭文字です。

A(Antecedent):行動の前に起きたこと

B(Behavior):実際に起きた行動

C(Consequence):行動の後に起きたこと

この3つを順番に整理することで、「なぜその行動が起きたのか」「どうすれば減らせるのか」を考えることができます。


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A(Antecedent):行動のきっかけ

Aは、行動が起きる直前の状況や出来事です。

例えば、次のようなものがあります。

・宿題をするように言われた

・おもちゃを片付ける時間になった

・友達に順番を抜かされた

・大きな音がした

このような出来事が、行動のきっかけ(トリガー)になることがあります。


きっかけは意外なところにある

大人から見ると些細なことでも、子どもにとっては大きなストレスになることがあります。

そのため、「行動だけを見る」のではなく、その前に何があったのかを見ることが大切です。






B(Behavior):実際の行動

Bは、子どもが実際にとった行動です。

例えば次のような行動があります。

・泣く

・大声を出す

・物を投げる

・その場から逃げる

・手を出す

ABC分析では、この行動をできるだけ具体的に記録することがポイントです。


感情ではなく行動を見る

「わがまま」「反抗的」などの言葉ではなく、「机を叩いた」「床に寝転んだ」など、客観的な行動として記録することが大切です。






C(Consequence):行動の結果

Cは、行動の後に起きたことです。

例えば次のようなものがあります。

・大人が注意した

・宿題をやらなくてよくなった

・周りの人が注目した

・好きなことをさせてもらえた

行動の結果として、子どもが何か得をしている場合、その行動は繰り返されやすくなります。


行動は理由があって続く

子どもは無意味に行動しているわけではありません。

「嫌なことから逃げられた」「注目してもらえた」など、何かしらの理由で行動が続くことがあります。行動が続く理由(機能)は、大きく4つに分けられます。

行動が続く理由① 注目獲得

大人や周囲の人から反応をもらいたいという理由で行動が起きるケースです。

例えば、大声を出すと先生がすぐに来てくれる、という経験が繰り返しの原因になることがあります。

行動が続く理由② 回避・逃避

嫌なことや苦手な状況から逃げたいという理由です。

宿題が始まる前に叫んだり暴れたりすることで、その場から離れられた経験がある場合が該当します。

行動が続く理由③ 「要求」

ほしいものを手に入れたい、やりたいことをさせてもらいたいという理由です。

泣いたりぐずったりすると好きなものがもらえた、という経験が積み重なることで定着しやすくなります。

行動が続く理由④ 感覚刺激

手をひらひらさせる・同じ動作を繰り返すなど、体への刺激そのものが心地よいと感じるために起こる行動です。

他の3つとは異なり、周囲の反応とは関係なく起きることが特徴です。

 

この4つのどの機能に当てはまるかを特定することで、その行動に対してより的確な支援を考えることができます。





ABC分析の具体例

例えば、次のようなケースです。

A(きっかけ)

先生に「宿題を始めよう」と言われた


B(行動)

子どもが大声で叫んで机を叩いた

 

C(結果)

先生が「少し休もう」と言って宿題が中断した

 

この場合、子どもは宿題を避けるために行動した可能性があります。

このようにABCで整理すると、「どうすれば問題行動を減らせるか」が見えてきます。






ABC分析を支援に活かす方法

ABC分析は、問題行動を責めるためのものではありません。

行動の背景を理解して支援につなげるための方法です。 

例えば次のような工夫が考えられます。

・宿題の量を調整する

・先に見通しを伝える

・できたら褒める

・休憩のタイミングを決める

行動の原因がわかると、より効果的なサポートができるようになります。


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まとめ

ABC分析とは、行動を「きっかけ・行動・結果」の3つの視点で整理する方法です。

問題行動は、単なるわがままではなく、環境や状況に対する反応として起きていることが多いです。

行動の背景を理解することで、子どもに合った支援方法が見えてきます。

発達支援や子育ての場面でも、ABC分析はとても役立つ考え方です。

子どもの行動を理解するための一つのヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。


大阪市 北区/西淀川区 【英語療育・運動あそび】

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