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発達障害の2次障害とはどんなもの?

  • 執筆者の写真: Colorful Kids
    Colorful Kids
  • 2024年12月2日
  • 読了時間: 6分

発達障害で大変なことがたくさんありますが、その障害から起きてしまう2次障害というものを知っていますでしょうか?

例えば、コミュニケーションが困難なことから疎外感や孤独感を感じたことから、うつ病になってしまうなどが挙げられます。

そこで、発達障害の2次障害について紹介していきます。

既に2次障害の疑いがある人や、これから2次障害にならないためにも、ぜひ参考にしてみてください。


もくじ



 






発達障害の2次障害

発達障害は、未だに詳細な原因や根本治療がありません。

症状は様々で人とのコミュニケーションが苦手であったり周りと同じようにできなかったりする状況に直面することが多々あるでしょう。

その中で、悔しさや生きづらさを感じることから大きなストレスになります。

また、自分に合った環境じゃなかったり、必要なサポートを受けられないなどの影響により、周囲の不適応やストレスがより高じてしまうんです。

それによって、やがて精神疾患を合併してしまったり、より社会生活を困難にしてしまう問題行動などを起こしてしまう状態のことを「発達障害の2次障害」と呼びます。

「発達障害の2次障害」とは病名ではなく、あくまでも「発達障害に関して起きる2次的な問題」の総称です。






2次障害を引き起こす原因

2次障害を引き起こす主な原因としては、周囲の理解ができていないということです。

ADHDの特徴によく挙げられる「忘れ物が多いこと」に対して、「怠けている」「注意が足りない」などと叱られたり、周囲と同じようにうまくできないことに対して、からかわれてしまったりしてしまうことがあります。

こういった経験によって、自己肯定感が下がったり、大きなストレスに繋がって2次障害を引き起こしてしまうんです。

しかし、2次障害自体、発達障害のある人全員がなるものではありません。

周囲がしっかりと理解したりサポートしたりすることによって、2次障害を予防することができます。


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2次障害の種類や症状

2次障害には、大きく分けて「内在化障害」「外在化障害」の2つあります。

これから症状を挙げていきますが、1つだけ発症しているパターンもあれば、複数発症しているパターンもあり、人によって様々です。

精神疾患で病院に行ってみたら、実は発達障害や発達障害のグレーゾーンから引き起こされる2次障害によるものだったなんてこともあります。


●内在化障害

自分自身に対しての苛立ちや葛藤など、自身の精神に大きな影響を与える精神症状のことを「内在化障害」と呼びます。

症状は、以下のようなものが挙げられます。

 

・うつ病

・不安障害

・不登校、引きこもり

・パニック障害

・適応障害

・依存症

・強迫性障害

・心身症

・対人恐怖症

・睡眠障害


2次障害の中でも1番多いとされているのが、うつ病です。

小学校〜中学校くらいの時期に見られるうつ病・不登校(引きこもり)などの背景にも発達障害の存在が最近では指摘されています。



●外在化障害

自分自身に対しての苛立ちや葛藤など、他者に対して向けられて表れる症状のことを「外在化障害」と呼びます。

症状は、以下のようなものが挙げられます。

 

・暴言、暴力

・反抗挑戦性障害

・行為障害

・家出

・自傷行為

・反社会行動(非行など)

 

大人だけに見られるのではなく、人によって比較的幼いうち(小学校低学年など)からこのような行動を起こす場合もあります。

どれだけ努力しても怒られて認めてもらえない、自分のことを理解してもらえないなどの経験を繰り返すことで外在化障害に繋がりやすいです。






2次障害の治療法

発達障害と違い2次障害は、対人関係や周囲の環境によって引き起こされる場合が多いため、症状に合わせた治療を行うことができます。

2次障害は、精神疾患であることが多いため、精神科で治療することが多く、治療法も様々です。

その中でも「認知行動療法」「薬物療法」「TMS療法」が選択されることが多いので、こちらを紹介していきます。


認知行動療法

認知行動療法とは、物の考え方や受け取り方、捉え方に対して焦点を当てることで、精神的にバランスを取れるようになりストレスに対応できるようにする精神療法です。

具体的に、これをしたらいいというわけではなく、それぞれが持っている悩みや問題を心理カウンセラーと共に考えていきます。

今悩んでいることは他にも違う捉え方ができないのか、どう行動していったら自分の気持ちは楽になるのかを探して実践します。


●薬物療法

不安症状やうつ症状などが強く出る場合には、抗不安薬や抗うつ薬などが処方されることがあります。

まずは、症状を緩和するということが目的であくまでも対処療法です。

根本的な問題解決にはならないため、薬物療法と並行して、認知行動療法や2次障害の原因と思われる周囲の環境を整えたりすることが大切です。


TMS治療(磁気刺激療法)

TMS治療(磁気刺激療法)とは、精神疾患の最新治療として注目されており、アメリカや欧米で普及が進んでいる治療法です。

薬物療法とは違い、副作用があまりなく、治療期間が短く済むと言われています。

薬が怖いなど抵抗があったり、薬が効きにくい方に有効的です。


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2次障害を引き起こさないために

2次障害を引き起こさないような対策として、周囲の環境を整えることが大切だと言われています。

例えば、視覚過敏の症状がある場合には、カーテンをつけて視覚情報がなるべく入りにくくする、聴覚過敏の症状がある場合には、イヤーマフなどの使用するなどが挙げられます。

このように、それぞれの特性や状態、場面合わせて対応を行うことを「合理的配慮」といいます。

家だけでなく、担任の先生やスクールカウンセラーなどと相談して、学校でも負担が重くなりすぎないように対応してもらえるか相談するようにしましょう。

環境を整えることはもちろんですが、ストレスに対して柔軟に対応できる方法を幼いうちから探しておくことも、2次障害を引き起こさないポイントとも言えます。






まとめ

発達障害の2次障害は、周囲が理解していない状態において引き起こされることが多くあります。

努力してきたのに怒られた、周りと同じようにできないことでいじめられたなど。

2次障害には、うつ病や不登校などの内在化障害と暴力や家出・自傷行為などの外在化障害の2種類があります。

発達障害とは違い2次障害は原因(周囲の環境など)を整えたりすることで改善することがあるので、安心してくださいね。

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