発達障害は完治する?
- Colorful Kids
- 2024年11月5日
- 読了時間: 4分
最近では、発達障害は珍しいものではなく約10人に1人が発達障害です。
ご自身やご家族が発達障害の診断を受けた後、気になるのは治るかどうかではないでしょうか。
そこで、発達障害が完治するかどうかについて紹介していきます。

もくじ
・薬物療法
・生活療法
・ありのままを受け止める
・叱るよりも褒める
・休みも大切
・連携をとる
発達障害は治る?
発達障害は、病気ではなく先天性な脳機能の特性です。
病気ではないので、完治というのは難しく、その特性と障害付き合っていく必要があります。
治療法
発達障害は病気ではないため、根治治療ではなく対処療法になり、あくまで症状の緩和が目的として行われます。
対処療法とは、薬物療法で症状を和らげたり、障害の理解を深めたりする生活療法などです。
特に、子供の発達障害は早期療育を行うことで、周りが対応することができたり、特性を活かしたスキルの習得や日常生活をスムーズに送れるようになるなど期待できます。
●薬物療法
発達障害者全員が薬物療法を進めるわけではありません。
著しい適応障害があるときや自分や他者へ身体的危害を及ぼす危険性が高い時に処方されることがあります。
治療対象として、例えば自閉症スペクトラムの子どもが自分の思い通りに行かずイライラした時、攻撃行動を頻繁に起こし、家庭や学校などに支障をきたす場合などです。
必ず薬が必要なわけではないので、状況や環境によって薬がなくても大丈夫な場合が多いでしょう。
●生活療法
発達障害を持っている子どもへの生活療法には、作業療法や療育(発達支援)などがあります。
・作業療法
遊びを中心に作業活動から、その子の発達課題や生活を考慮した治療を行います。
内容は、日常生活や遊び、学習などの発達を促したり、社会生活などのサポート、周囲の人への相談に乗ったりです。
・療育(発達支援)
苦手分野を行えるようにアプローチしたり、コミュニケーションなどの社会的スキルを身につけれるような支援を行います。

家庭でのサポートもとても大切
治療法を紹介しましたが、家庭でのサポートもとても大切になります。
●ありのままを受け止める
1番は子供の特性を受け入れ、ありのままの子供を認めてあげましょう。
障害があるかないかではなく、子どもは親に愛されることにより自己肯定感を高めることができます。
「あなたが大好き」と言葉にして伝えてあげたり、抱きしめてあげることで、大きな力になることでしょう。
●叱るよりも褒める
特性に対して理解せずに叱ってしまうこともあると思いますが、叱り続けてしまうと子供は自己肯定感が下がってしまうので、叱るより褒めるようにしましょう。
発達障害によって、なにで叱られているのかわからないことが多いので、「何がダメだったのか」よりも「この行動が良かった」と望ましい行動を褒めることで望ましい行動も増えていくでしょう。
●休みも大切
発達障害を持つ子供は、疲れやすい傾向があるため休むことも大切です。
また、ストレスが積み重なることで「うつ病」や「引きこもり」など二次障害を併発してしまう可能性があります。
もし、子どもが休みたいと言った時には休ませてあげましょう。
●連携をとる
学校生活を送る上で、先生やスクールカウンセラーに積極的に相談していきましょう。
相談することで、気にかけてもらえる回数が増えたり、サポートを受けやすくなることがあります。
心配事をそのままに放置するのではなく、相談することで解決に繋がったり、子どもの様子や情報を共有してくれたり、学校での助けを依頼しやすくなるでしょう。

まとめ
発達障害は病気ではなく特性なので、完治させることはできませんが、症状の緩和を目的とした対処療法を行います。
特に、子どもの場合早期療育を行うことで、特性を活かしつつ日常生活をスムーズに送れるようにすることも可能です。
また対処療法だけでなく、家庭でのサポートもとても大切になります。
1人で悩みを抱え込まずに、専門機関のサポートを受けたり相談したりして一緒に向き合っていきましょう。