発達障害児の感情コントロールを助ける方法
- Colorful Kids
- 2024年10月23日
- 読了時間: 4分
発達障害児の中には、感情をコントロールすることが苦手な子がおり、ゲームで負けそうになったら怒ったり、急な予定変更が起きると対応できずに怒ってしまうことがあります。
怒ってしまった時にどう対処すればいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。
そこで、発達障害児の感情コントロールを手助けする方法を紹介していきます。
もくじ
感情が爆発する原因や背景を知る
突然子供が怒ったり泣き出してしまうと、「なんで?どうして?」とびっくりする人も多いのではないでしょうか。
一般的に、感情が爆発してしまう背景がいくつかあります。
・思い通りに行かなかった(要望が通らなかった)
・自分の行動を邪魔された
・何か不安がある
・プライドを傷つけられた
・自分の感情を表現できずにもどかしい
・寝不足・空腹
・ストレスを感じる(友人とのトラブルなど)
・パニックになってしまっている
要因としては1つだけではなく、複数重なってしまった時に、感情をコントロールできなくなってしまう場合があります。

感情が爆発してしまった時の対処法
感情が大きく表れてしまっている時は、興奮状態であることが多いため、よりうまく言葉にできません。
<落ち着かせる方法>
・その場から離れる
一度場所を変えることで、視界が変わって感情を爆発させる原因であるものから逸れやすくなります。
音が苦手な子であれば、音を遮断させることも有効的です。
・落ち着く場所を作る
落ち着かせるための安心できる場所を作っておくことも方法の1つです。
感情が爆発するとその同じ場所に戻ると安心することができ落ち着くことが多いとされています。場所が難しければ、ぬいぐるみなどのお気に入りのものでも可能です。
・イライラ度合いを可視化させる
「エレベーター」や「風船」などに例えて、イライラ度合いを表現することで、自分の感情に気づきやすくなります。
その際に、「風船が4個になったら深呼吸する」というような決まりを作っておくと、ゲーム感覚でクールダウンしやすくなるのでおすすめです。

感情が落ち着いている時の対処法
・自分の感情を知る
子供自身がどんな時に感情が爆発してしまうのかを知っておくことも、とても大切です。
感情が爆発した後の落ち着いている時に、どうして爆発してしまったのかきっかけを一緒に見つめてみましょう。
実は、自分が感情を爆発していたことに気づいていないこともいます。
「どうして怒っちゃったの!」と責めるのではなく、「どうしたの?」と優しく聞いてみてください。
自分の気持ちと向き合う時間を設け、その感情になってしまった時の具体的な行動を伝えてあげましょう。
この時に、その子の感情に対して「悔しかったんだね」「イライラしちゃったんだね」など言葉で表現してあげると、行動ではなく言葉で表せるようになる可能性があります。
いっぱい考えた後は、しっかりと休憩も取るようにしてくださいね。
・紙に書き出す
どうしても言葉にするのが難しい子や文字や絵が好きな子には、紙に書き出す方法も有効的です。
内面に溜まっている感情を外に出すことで少し落ち着くことがあります。
書き出した後にどういった感情で書いたのか、どんな絵なのかなど話をすることで、子供自身が落ち着いて気持ちを伝えやすくなるでしょう。

まとめ
感情コントロールを助けるためには、まず子供がなぜそのような感情になったのかを知ることがとても大切です。
また、感情が爆発している時に怒ることは逆効果なので、クールダウンさせて子供の気持ちに寄り添うようにしましょう。
今回紹介した方法は一般的なものなので、その子に合った方法があれば違っていても構いません。
子供の特性や個性に合った方法を探して、感情に向き合い感情コントロールを助けていきましょう。
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