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空気が読めないと言われる子の“脳内”と“空気が読めない”とは?

  • 執筆者の写真: Colorful Kids
    Colorful Kids
  • 11月18日
  • 読了時間: 3分

「空気が読めない子」と言われると、ちょっとショックを受けることがありますよね。

でも、実は「空気が読めない」というのは性格やマナーの問題ではなく、脳の働き方の違いが関係していることもあるんです。

今回は、「空気が読めない」とはどういうことなのか、そしてその背景にある脳のメカニズムについて詳しく見ていきましょう。


もくじ


 





「空気が読めない」とはどういうこと?

●人の気持ちや状況をつかみにくい状態

「空気が読めない」とは、相手の気持ちや場の雰囲気をくみ取るのが苦手な状態を指します。

たとえば、みんなが真剣に話している場面で冗談を言ってしまったり、相手が困っていても気づけなかったり。

本人に悪気があるわけではなく、「今ここでどうふるまえばいいか」がうまくつかめないことが多いんです。


●発達特性による影響も

空気を読むには、表情や声のトーン、言葉の裏の意味など、たくさんの情報を一瞬で処理する必要があります。

この「情報の読み取り」が苦手な子は、発達特性(ASD=自閉スペクトラム症など)を持っている場合もあります。

つまり、「空気が読めない」は努力不足ではなく、脳の情報処理のクセによるものなんです。

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「空気が読めない」と脳の関係

●人の気持ちを読み取るときに働く『社会脳』という部分がポイント

人の気持ちや意図を理解するには、「社会脳」と呼ばれる脳のネットワークが関係しています。

 

特に大事なのが、

前頭前野(ぜんとうぜんや):状況を判断して行動をコントロールする部分

側頭葉(そくとうよう):表情や声のトーンから感情を読み取る部分

扁桃体(へんとうたい):感情反応をつかさどる部分

 

このあたりの連携がうまくいかないと、「相手が怒っている」「今は静かにすべき」といったことを瞬時に判断しづらくなります。


●「空気を読む」にはマルチタスク力が必要

空気を読む行動は、実はとても高度な脳の作業です。

目で表情を見て、耳で声のトーンを聞き、言葉の意味を理解しながら、自分の発言を調整する…。

つまり「同時にいくつものことを処理する力」が必要です。

この処理が苦手な子は、脳の神経伝達が少しゆっくりだったり、感覚情報の取捨選択が難しかったりするんですね。






サポートのヒント

●責めずに「具体的に伝える」ことが大切

「空気を読んで」と言葉で伝えても、本人にはピンとこないことが多いです。

たとえば、「今は静かにしてね」「先生が話してる時はうなずくだけにしよう」など、具体的に行動を伝えることで理解しやすくなります。


●「気づけた!」経験を増やそう

小さな気づきでも「今のタイミングで笑ったら楽しかったね」など、うまくいった場面を一緒に振り返ると、自信につながります。

脳の働き方に合わせて、経験を通じて学ぶサポートが有効です。


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まとめ

「空気が読めない」と言われる子は、周囲とのズレを感じて戸惑っていることも多いです。

でもそれは、「人の気持ちを理解したくない」わけではなく、脳の特性によって情報の受け取り方が違うだけ。

少し見方を変えるだけで、その子の世界の見え方や感じ方が理解できるようになります。

大切なのは、「なんでできないの?」ではなく、「どうしたら伝わるかな?」という視点で寄り添うことです。



大阪市 北区/西淀川区 【英語療育・運動あそび】

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