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発達障害の子にとって「待つ時間」が苦痛な理由

  • 執筆者の写真: Colorful Kids
    Colorful Kids
  • 4 日前
  • 読了時間: 4分

病院の待合室、順番待ちの列、授業の合間の「ちょっと待っててね」。

大人にとっては何気ないこの「待つ時間」が、発達障害のある子どもにとっては強いストレスになることがあります。

「落ち着きがない」「我慢ができない」と見られがちですが、実はその背景には特性による明確な理由があります。

この記事では、発達障害の子が「待つ時間」を苦痛に感じやすい理由と、周囲ができる関わり方のヒントを解説します。


もくじ


 






発達障害の子が「待てない」のはわがままではない

結論から言うと、待てないのは性格やしつけの問題ではありません。

発達障害のある子どもは、脳の特性上「時間の感覚」「気持ちの切り替え」苦手なことが多く、待つこと自体が高いハードルになります。

大人が感じる「数分」が、子どもにとってはとても長く、先が見えない不安な時間になってしまうのです。


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「待つ時間」が苦痛な理由

◯ 時間の見通しが立ちにくい

発達障害の子は、「あと何分で終わる」「次に何が起こる」という見通しを立てるための「時間的展望」の未発達により苦手な傾向があります。

そのため、「ちょっと待っててね」という言葉だけでは、どれくらい待てばいいのか分からず、不安や混乱が強まります。

終わりが見えない状態は、大人でもつらいものです。

子どもにとってはなおさらで、気持ちが不安定になりやすくなります。


感覚過敏で刺激が多すぎる

待つ場所は、意外と刺激だらけです。

人の話し声、物音、照明の明るさ、周囲の動きなど、発達障害の子にとっては情報が一気に入ってきます。

特に感覚過敏がある場合、何もしていない「待つ時間」は刺激から逃げられず、疲労やイライラが一気に溜まります。

結果として、落ち着きのない行動や癇癪につながることもあります。


「何もしない時間」が苦手

発達障害の子は、興味のあることに強く集中する一方で、何もすることがない時間がとても苦手です。

待っている間にやることがないと、注意の向け先がなくなることで「内的刺激(自分の考えや不安)」に飲み込まれやすくなってしまい、気持ちのコントロールが難しくなります。

「静かに座って待つ」という行為そのものが、実は高度なスキルを必要とするのです。


ルールや順番の理解が難しいことも

順番待ちは、「自分の番が来るまで待つ」「割り込まない」といった暗黙のルールがたくさんあります。

発達障害の子は、こうした見えないルールを理解するのが難しい場合があります。

そのため、「なんで今じゃダメなの?」「なんで待たないといけないの?」と強い不満を感じやすくなります。






周囲ができる関わり方の工夫

待つ時間を完全になくすことは難しくても、負担を減らすことは可能です。

●待ち時間を「視覚的」に具体的に伝える(タイマーや時計を使って「この時計の針がここまで」と言ったり、砂時計やスケジュール帳を使うなど)

待つ間にできる活動を用意する(絵本、カード、簡単な遊び)

視覚的に順番が分かる工夫をする

「待てたね」と結果をしっかり認める

フィジェットトイ(無限プチプチやスクイーズなど)を持たせる

少しの配慮で、子どもの感じるストレスは大きく変わります。

特にフィジェットトイは、不安になった時に手元に集中することができるので、周囲の刺激をシャットアウトしてくれることがあります。

「待つためのお守り」としてカバンに忍ばせておくのがおすすめです。


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まとめ

発達障害の子にとって「待つ時間」が苦痛なのは、時間の見通しの立てにくさや感覚の特性など、脳の特性が大きく関係しています。

待てない行動の裏には、「困っているサイン」が隠れていることが多いのです。

「我慢できない子」ではなく、「待つことが難しい特性がある子」と捉えることで、関わり方も自然と変わっていきます。

子どもが少しでも安心して過ごせる環境づくりを、周囲で一緒に考えていくことが大切です。



大阪市 北区/西淀川区 【英語療育・運動あそび】

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