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ADHDの子供に多い”口癖”

  • 執筆者の写真: Colorful Kids
    Colorful Kids
  • 6 日前
  • 読了時間: 3分

「また言ってる…」

ADHD(注意欠如・多動症)の子供と関わるなかで、同じ言葉や口癖を何度も耳にすることはありませんか?

実は、それらの“口癖”には子供たちの特性や心の状態が隠れていることがあります。

今回は、ADHDの子供によく見られる口癖と、その背景にある心理、そして関わり方のヒントをご紹介します。


もくじ

  • ADHDの子供に多い口癖とは?

  • 口癖への関わり方のコツ


 






ADHDの子供に多い口癖とは?

・「わかったってば!」

一見、生意気な印象を受けるこの言葉。

でも、実際には「何度も注意されて恥ずかしい」「早く終わらせたい」という気持ちの裏返しであることが多いんです。

ADHDの子供は注意力が散漫になりやすいため、同じ指示を何度も受けることがあります。

そのたびに「また怒られた」と感じて、自己防衛的にこの言葉を口にしてしまうんですね。


・「あとでやる!」

宿題や片づけの場面でよく聞くセリフです。

先延ばしにしているというより、「今この瞬間」に注意が集中しているので、後のことをうまく切り替えられないのが特徴です。

ADHDの子供は「今やるべきこと」を理解していても、感覚的には「今やっていることを中断する」のがとても苦手。

結果的にこの口癖が出てしまいます。


・「忘れてた!」

これはADHDの子供たちに非常に多いフレーズです。

注意の切り替えが苦手なため、ついさっき言われたことでも他の刺激に気を取られると、頭の中からスッと抜け落ちてしまうことがあります。

「わざとじゃないのに怒られる」という経験を重ねることで、自信を失ってしまう子も少なくありません。


・「○○のせい!

失敗やトラブルが起きたときに他人や環境のせいにするのも、よくある口癖です。

これは責任転嫁というより、失敗を受け止めきれない不安や混乱が原因のことが多いです。

自分の中でまだ状況を整理できていないので、咄嗟に口から出てしまうんですね。


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口癖への関わり方のコツ

・感情的に否定しない

まず大切なのは、「その口癖=悪いこと」と決めつけないことです。

口癖には、その子なりの理由や心の動きが隠れています。

頭ごなしに注意すると、逆に自己肯定感を下げてしまうこともあるので注意しましょう。


・背景をくみ取って言い換えを提案する

たとえば「あとでやる!」と言われた時は、「じゃあ何分後にやるか一緒に決めようか」と具体的な行動に落とし込むのが効果的です。

「わかったってば!」と言われた時には、「わかったって言ってくれてるね。でももう一回だけ確認させてね」と落ち着いて対応するのもおすすめです。


・成功体験を増やす

口癖を減らすには、失敗を責めるよりも「うまくできたとき」をしっかり褒めることが大切です。

「ちゃんと覚えてたね!」「すぐできたね!」といった肯定的な声かけは、子供の自信とやる気を育てます。


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まとめ

ADHDの子供たちの口癖には、特性や心のサインがたくさん隠れています。

一見ネガティブに聞こえる言葉でも、背景を理解して関わり方を工夫することで、信頼関係を深めるきっかけになるんです。

「またこの口癖…」と感じたときは、ちょっと立ち止まって、その子の気持ちに耳を傾けてみましょう。

小さな一歩の積み重ねが、子供の成長と安心感につながっていきます。

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