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ASDのこだわり行動が起こる仕組み

  • 18 時間前
  • 読了時間: 4分

ASD(自閉スペクトラム症)のある子どもに見られる「こだわり行動」。

例えば、「同じ道を通りたがる」だったり、「順番が変わると強く嫌がる」、「特定の物に強い執着を示す」など。

周囲から見ると「どうしてそこまで?」と感じることもありますよね。

しかし、こだわり行動は“わがまま”ではなく、本人なりの理由があって起こっています。

今回は、ASDのこだわり行動が起こる仕組みをわかりやすく解説します。


もくじ


 






1: 脳の情報処理の特性

●見通しが立たないことへの不安が強い

ASDのある子は、先の見通しが立たない状況に強い不安を感じやすい傾向があります。

私たちは「たぶん大丈夫」と予測しながら行動していますが、ASDの子にとってはその“なんとなく”がとても難しいのです。

 だからこそ、

・いつも同じ

・決まった順番

・変化が少ない

といった環境は安心材料になります。

こだわりは、不安を減らすための“安心装置”ともいえるのです。


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2: 感覚の過敏さ・鈍麻

感覚のバランスを保つための行動

ASDの特性として、音・光・触覚などに敏感、または鈍感であることがあります。

例えば、

・同じ服しか着ない

・特定の素材しか受け付けない

・決まった動きを繰り返す(常同行動)

これらは「落ち着く感覚」を自分で作り出している可能性があります。

つまり、こだわり行動は“自己調整”の役割も持っているのです。






3: 強い興味・集中力

好きなことへの深い没頭

ASDの子は、特定の分野に強い興味を示すことがあります。

電車、恐竜、数字、キャラクターなど、興味の対象はさまざまです。

この「深く集中できる力」は長所でもあります。

しかし、その世界が崩されると強いストレスを感じるため、こだわりとして表れやすくなります。






4: ルール理解の独自性

「自分の中の正解」がはっきりしている

ASDの子は、シングルフォーカス(一つのことに集中しすぎる)や、物事を白黒はっきり捉える傾向があります。

「こう決めたら、絶対こう」

「昨日もこうだったから今日もこう」

というように、自分の中のルールが強く存在します。

そのルールが崩れると、混乱やパニックにつながることがあります。


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こだわりは“困りごと”だけではない

こだわり行動は、周囲の対応によっては困りごとになることもあります。

しかし同時に、それは本人の安心や強みとも深く結びついています。


”武器”にすることもできる

実は、こだわりは“武器”にもなります。

一つのことをとことん追求できる力、細部まで妥協しない姿勢、継続できる集中力。

これらは将来、大きな強みになる可能性を秘めています。

大切なのは、「やめさせる」ことではなく、「活かす」視点を持つことです。


“予告”が不安を希望に変えられる

変化が苦手な子どもでも、“予告”があるだけで安心感は大きく変わります。

「今日はいつもと違うよ」

「あと5分で終わるよ」

「明日は順番が変わるよ」

こうした事前の見通しがあることで、不安は少しずつ和らぎます。

予測できない変化は恐怖になりますが、予測できる変化は“準備できる未来”になります。

不安をゼロにすることはできなくても、不安を“希望のある変化”に変えていくことはできるのです。






まとめ

ASDのこだわり行動は、「不安を減らすため」「感覚を整えるため」「安心を守るため」といった理由から生まれています。

表面的な行動だけを見るのではなく、その背景にある仕組みを理解することが、適切な支援につながります。

こだわりは“困った行動”ではなく、“意味のある行動”

その視点を持つことが、関わり方を大きく変えていく第一歩になるでしょう。


大阪市 北区/西淀川区 【英語療育・運動あそび】

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