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お気に入りの物をどこへでも持っていく理由

46 分前
読了時間: 5分

「またそのタオル持っていくの?」

「もう小学生なのに、ぬいぐるみがないと出かけられないのかな…」

お気に入りのぬいぐるみやタオル、おもちゃなどを、家の中だけでなく学校や外出先にも持ちたがるお子さんはいませんか?

「忘れると大泣きしてしまう」「そろそろ卒業させないと心配」となると、保護者としてはどのように対応すべきか悩みますよね。

しかし、子どもがお気に入りの物を持ち歩くことには、その子なりの理由がある場合があります。

特に自閉スペクトラム症(ASD)など特性のある子どもでは、慣れない環境で気持ちを落ち着かせるための大切な役割を果たしていることもあります。

今回は、子どもがお気に入りの物をどこへでも持っていく理由について、発達支援の視点から考えていきましょう。



もくじ



 





お気に入りの物が「安心感」につながっている

大人にとっては見慣れた場所でも、子どもにとっては「次に何が起こるか分からない場所」として不安を感じることがあります。

特に自閉スペクトラム症(ASD)などの特性があるお子さんの中には、環境の変化や、先の見通しが立たない状況を苦手とする子がいます。

そんなとき、いつも使っているタオルや大好きなぬいぐるみがあると、「ここにもいつもと同じものがある」という安心感を得られることがあります。

心理学では、養育者から少しずつ離れていく時期に子どもに安心感を与えてくれる存在を「移行対象」と呼ぶことがあります。

大人にとってはただのぬいぐるみに見えても、本人にとっては安心して外の世界へ向かうための大切な支えになっているのかもしれません。


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手触りやにおいで気持ちを落ち着かせている

「どうしてもこのタオルじゃないとダメ」「同じぬいぐるみをずっと触っている」という場合は、本人の感覚特性が関係していることも考えられます。

その物が持つ柔らかさや手触り、におい、重さなどが、本人にとって心地よいと感じられる刺激になっているからです。

発達障害のあるお子さんの中には、触覚や聴覚などの感覚を強く感じたり、反対に特定の刺激を求めたりする特性を持つ子がいます。

お気に入りの物を触る行動は、乱れた気持ちや緊張した身体の状態を自分自身で整える「自己調整(気持ちを落ち着かせるための方法)」の一つになっている場合もあります。






「変わらない一つ」があることで変化に対応している

学校、病院、お出かけ先など、場所が変われば周りの音や景色、接する人も変わります。

環境の変化が苦手なお子さんにとって、こうした変化は想像以上に大きな負担になることがあります。

しかし、周囲が変化する中でも「このぬいぐるみはいつも一緒」という変わらない存在がひとつあることで、気持ちを落ち着かせやすくなることがあります。

持ち歩くこと自体が目的というよりも、不安の大きい状況に対応するために、お子さんなりに工夫して心を整えようとしているとも考えられます。


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無理に取り上げた方がいい?

「いつまでも持っていたら自立できないのでは」と考え、急いでやめさせたくなることもあるかもしれません。

ですが、日常生活に大きな支障が出ていなければ、急いで手放させる必要があるとは限りません。突然取り上げてしまうと不安が強くなり、外出や活動そのものが難しくなってしまうこともあります。

もし「学校には持っていけない」といったルールがある場合は、

・「車の中までは一緒に持っていこうね」

・「この箱に入れて待っていてもらおうか」

このように、少しずつ離れる経験を重ねていく方法もあります。

お子さんの安心感を守りながら、スモールステップで対応していきましょう。






放課後等デイサービスでは行動の理由を考える

放課後等デイサービスでは、「いつも持っているからやめさせる」と表面的な行動だけを見るのではなく、「なぜそれを必要としているのか」という理由を大切にしています。

不安を和らげるためなのか、感覚的な刺激を求めているのか、それとも活動を切り替えるために必要なのか。背景によって必要な支援も変わってきます。

そのうえで、一日の予定を絵カードなどで視覚的に示して見通しを持ちやすくしたり、落ち着いて過ごせる場所を用意したりするなど、お気に入りの物だけに頼らなくても安心して過ごせる選択肢を少しずつ増やしていきます。






まとめ

子どもがお気に入りの物をどこへでも持っていく背景には、安心感を得るため、感覚的な心地よさを味わうため、環境の変化に対応するためなど、さまざまな理由が考えられます。

特に発達障害のあるお子さんにとって、お気に入りの物は単なるこだわりではなく、自分の気持ちを整えるための大切な道具になっていることがあります。

手放すことを急ぐよりも、まずはその物が果たしている役割を知ること。

そして、その子のペースに合わせて少しずつ安心できる方法を増やしていくことが、子どもの自立にもつながっていくでしょう。




大阪市 北区/西淀川区 【英語療育・運動あそび】

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