アスペルガー症候群という言葉が使われなくなった理由
- Colorful Kids

- 6月20日
- 読了時間: 3分
昔はよく耳にした「アスペルガー症候群」という言葉。
最近ではほとんど聞かなくなったと感じていませんか?
「うちの子、昔“アスペルガー”って言われてたけど、今は違うの?」と戸惑う保護者の方も多いかもしれません。
実は“アスペルガー症候群”という診断名は、現在の医学的な分類では使われていないんです。
今回は、どうしてこの呼び方がなくなったのか、代わりにどう呼ばれているのか?
わかりやすくお伝えしていきます。
もくじ
「アスペルガー症候群」とは?
かつて「アスペルガー症候群」とは、「知的な遅れがなく、会話もできるけれど、空気が読めなかったり、人とのやりとりがちょっと苦手な子」というイメージで使われていました。
こだわりが強かったり、マイペースだったり、興味が偏っていたりと、見た目にはわかりづらいけれど、周りと少し違う“個性“を持った子どもたちのことを指していたんです。
今は「アスペルガー症候群」じゃなくて何と呼ぶ?
今は「自閉スペクトラム症(ASD)」という名前に変わっています。
「アスペルガー症候群」も「自閉症」も、特性に共通点が多く、実ははっきりと線引きができないことがわかってきました。
そのため、2013年以降、診断の仕方が見直されて「いろんな特性の幅(スペクトラム)」としてひとまとめにされるようになったんです。

なぜ名称が変わったのか
呼び方が変わった理由には、大きく2つあります。
ひとつは、医学的に「アスペルガー」と「自閉症」を分けることが難しくなってきたから。
もうひとつは、「アスペルガー症候群」の名前の元になった医師・アスペルガー博士の過去に、倫理的な問題があったこと。
それらを踏まえ、今では「アスペルガー」という名前は使われなくなりました。
呼び方が変わっても「その子らしさ」は変わらない
診断名が変わっても、お子さんの特性や性格が変わるわけではありません。
呼び方にとらわれすぎず、「この子はどういうことで困っているのか?」「どんなことが得意なのか?」という視点がとても大切です。
その子らしさを大事にしながら、できるサポートを一緒に考えていきましょう。

まとめ
「アスペルガー症候群」という言葉は、今では「自閉スペクトラム症(ASD)」という形に変わりました。
名前は変わっても、お子さんの個性はそのまま。
呼び方に惑わされず、目の前のお子さんに合った関わり方を見つけていくことが、一番のサポートになりますよ。



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