子供向けの福祉と老人の福祉は同じ場所で両立できる?
- 2025年12月17日
- 読了時間: 3分
少子高齢化が進む日本では、「子供向けの福祉」と「老人向けの福祉」をどのように支えていくかが大きな課題となっています。
その中で近年注目されているのが、障害のある人と高齢者が同じ場所で福祉サービスを受ける“共生型福祉”という考え方です。
しかし実際のところ、年齢も必要な支援も大きく異なる両者が、同じ場所・同じサービスで本当に両立できるのでしょうか。
ここでは、可能なケースと難しいケース、それぞれの理由について解説します。
もくじ
子供向け福祉と老人福祉を同じ場所で行うことは可能?
結論から言うと、条件が整えば可能ですが、すべてのケースで実現できるわけではありません。
共生型福祉として成功している例もあります。
実際に、放課後等デイサービスとデイサービスを併設し、子供と高齢者が同じ空間で過ごす事業所も存在します。
このような施設では、完全に同じ支援を行うのではなく、「空間を共有しつつ、支援内容は分ける」という形を取っています。

両立が可能とされる理由
◯世代間交流による良い影響
子供と高齢者が自然に関わることで、双方に良い影響が生まれます。
子供は思いやりや社会性を学び、高齢者は役割や生きがいを感じやすくなります。孤立の防止という点でもメリットがあります。
◯施設や人材を有効活用できる
同じ建物や設備を活用することで、運営コストを抑えやすくなります。
また、介護職や福祉職が連携しやすく、地域に根ざした福祉拠点として機能しやすい点も魅力です。
◯地域包括ケアとの相性が良い
子供から高齢者まで支える体制は、地域包括ケアシステムの考え方とも一致します。
「地域で支え合う福祉」を実現しやすい仕組みと言えるでしょう。
両立が難しい・不可能になりやすい理由
◯必要な支援内容が大きく異なる
子供、特に発達障害のある子供と、高齢者では安全配慮や支援の目的が大きく異なります。
同じサービス内容を一律で提供することは現実的ではありません。
◯事故やトラブルのリスク
活動量の多い子供と、転倒リスクの高い高齢者が同じ空間で過ごす場合、環境設計が不十分だと事故につながる可能性があります。
◯職員に求められる専門性が高い
児童福祉と高齢者福祉では、求められる知識や資格、対応力が異なります。
特に児童分野では、両方に対応できる体制を整えなければ、サービスの質が下がる恐れがあります。
両立させるために必要なポイント
・支援内容は年齢・特性ごとに明確に分ける
・空間設計や時間帯を工夫する
・専門性の異なる職員を適切に配置する(特に兼務のルールを明確にする)
・無理に「同じサービス」にしない
これらを意識することで、共生型福祉は現実的な選択肢になります。

まとめ
子供向けの福祉と老人の福祉は、同じ場所での両立は可能だが、同じサービスを提供することは難しいというのが実情です。
重要なのは、年齢や特性の違いを理解した上で、適切な役割分担と環境づくりを行うことです。
共生型福祉は、工夫次第で地域にとって大きな価値を生む仕組みと言えるでしょう。
大阪市 北区/西淀川区 【英語療育・運動あそび】






コメント