自閉症の歴史　1943年の出来事

「うちの子、自閉症って言われたけど、そもそも“自閉症“っていつからある言葉なんだろう？」

そんなふとした疑問を持ったことはありませんか？

実は、“自閉症“という言葉が初めて医学の世界で使われたのは、今から約80年前の1943年なんです。

今回は、今では当たり前になっている「自閉症」という言葉が、どんなふうに生まれたのか？

そのきっかけとなった“ある出来事“について、わかりやすくお話ししていきます。

もくじ

「自閉症」っていつからある言葉？

「自閉症」という言葉が、医学の世界で初めて使われたのは1943年。

今ではよく聞く言葉ですが、実は、まだ80年ほどの歴史しかないんです。

それまで「ちょっと変わった子」「育てにくい子」とされてきた子どもたちに、初めて「これは特性なんだ」と名前がついたのが、この時期なんです。

今のように支援の仕組みが整っていたわけではなく、理解されにくい時代でした。

でも、ここから少しずつ「どう関わればいいのか」「どんな支援が必要か」と、研究や支援の土台が築かれていきました。

1943年に登場！“自閉症“という考え方

実は「自閉症（Autism）」という言葉は、1943年にアメリカの精神科医レオ・カナーが使ったのがはじまり。それ以前は「ちょっと変わった子」とされてきた子どもたちに、初めて“名前“がついた瞬間でした。

例えば、

・他の子と関わるのが苦手

・興味があることにはすごく集中する

・決まったやり方にこだわる

といった特徴があって、「これは育て方のせいではなく、子ども自身が持つ生まれつきの特性かもしれない」とカナーは示唆しました。

この発表が、自閉症という言葉のスタートライン。当時の人たちにとっては、とても新しい考え方でした。

昔と今で、自閉症のイメージはどう変わった？

昔は、「自閉症＝心を閉ざした子」という誤解も多く、正しく理解されていなかった時代もありました。

でも今では、「コミュニケーションの取り方に特徴がある」「感覚が敏感だったりする」など、その子なりの感じ方・考え方があるという見方が広まってきています。

「自閉症だから〇〇できない」ではなく、「こうすれば伝わるんだ」「このやり方なら落ち着くんだ」と特性に合わせた関わり方や支援が重視されるようになってきました。

知っておくと安心！自閉症の歴史を知るメリット

自閉症のことを学び始めたばかりだと、不安や戸惑いもあるかもしれません。

でも、「昔はこうだったんだ」「今はこんな風に変わってきているんだ」と知ることで、少し視野が広がり、気持ちがラクになることもあります。

子どものことを“理解したい“と思うその気持ちこそが、一番の支援です。

まとめ

自閉症という言葉ができたのは1943年で、まだ歴史は浅いです。

当時は「育て方のせいじゃなく、生まれつきの特性」と初めて理解された重要な出来事でした。

昔は誤解も多かったですが、今は一人ひとりに合った支援が進んでいます。

まずは自閉症の歴史や背景を知ることから始めて、理解を深めていきましょう。

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