発達支援でいいがちだけど言ってはいけないNGワード集
- Colorful Kids
- 4月28日
- 読了時間: 3分
発達支援が必要な子どもに、つい言ってしまいがちな言葉でも使ってはいけないNGワードというのがあります。
例えば、「しっかりしてね」や「ちゃんとやろうね」などの抽象的な言葉は、何をすればいいのかわからないので、NGワードなんです。
このように、普段の生活で何気なく使っている言葉でも、伝わりにくかったり、子どもにとっては苦手な表現であることがあります。
今回の記事では、言ってはいけないNGワードについてなぜ言ってはいけないのか、解説も含めて紹介していきます。
もくじ
周りと比較する言葉
「みんなできてるよ？」
「〇〇ちゃんはちゃんとやってるよ」
周りと比較するような言葉は、子どもの自己肯定感を下げてしまいます。
また、周りができているから頑張らなくちゃ…とプレッシャーに感じてしまって、本来の力が発揮できないことも。
周りと比較するのではなく、「一緒に頑張ってみようか」や「〇〇くんができるように、ゆっくりやってみようか」など寄り添った言い方にしましょう。
性別を理由にする言葉
「男の子なんだから泣かないの」
「女の子なんだからおしとやかにしようね」
性別を理由にして役割を押し付けて子どもの感性を否定してしまうと、せっかくの自由な感情表現を妨げることになってしまいます。
性別は関係なく、子どもに寄り添ったサポートを行うようにしましょう。
あいまいな表現
「ちゃんとして」
「しっかりやって」
「丁寧にやってみようか」
普段の生活で使いがちな言葉ですが、実はNGワードです。
何をどうすればいいのかはっきりとわからず、混乱してしまいます。
あいまいな表現は避けて、「このプリントをゆっくりと読んでみてね」「人が多いから静かにしようね」など具体的な表現を使うようにしましょう。
叱る時に理由を言わない
「〇〇(名前）！」
「ダメでしょ！」
叱る時に、名前だけ読んでしまったり、叱る言葉だけを言ってしまうのはNGです。
怒られたというのは伝わりますが、なぜダメなのか、何がダメなのかがはっきりと伝わりません。
理由がわからないので、次も同じような行動をしてしまったり、改善に結びつかないんです。
「今はお友達が話しているから、順番を待とうね」「〇〇くん、トイレでイタズラしないで」など、叱る時には理由も伝えるようにしましょう。
未来を否定する言葉
「そんなことしてたら大人になれないよ」
「将来困るよ」
未来を否定する言葉を使っても、「え！将来困るの？！」と不安になるということは少なく、実は効果が薄いんです。
なぜかというと、子どもには将来の自分を想像するというのは難しく、「それで？」とピンと来ません。
「この後困らないように、今ここで頑張ってみよう」「このやり方のほうがうまくいくかもしれないよ」など、直後を理由にしたり打開策を提案してあげるようにしましょう。
人格を否定する言葉
「なんでそんなこともできないの？」
「だめな子」
できないことがあったとしても、「行動」ではなく「人格」を否定する言葉はNGです。
「あぁ僕（私）はできない子なんだ」と自己肯定感が下がることはもちろん、深く傷ついてしまいます。
「このやり方はちょっと難しかったね。別の方法を試してみよっか」「今日うまくいかなかっただけだよ」など、「人格」ではなく「行動」について表現してあげましょう。
まとめ
発達支援を行う中では、つい口にしてしまいがちな言葉が、子どもを傷つけたり混乱させたりすることがあります。
大切なのは「伝わる言葉」であることです。
子どもの気持ちに寄り添い、具体的で前向きな声かけを心がけましょう。
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