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ミニカーを走らせず一列に並べるのはなぜ?

5 時間前
読了時間: 5分

子どもにミニカーを渡すと、床の上を走らせたり、道路に見立てたコースで遊んだりする姿を想像しますよね。

ところが、ミニカーを走らせることには興味を示さず、ひたすら一列に並べる子もいます。

せっかく並べたミニカーを少し動かしただけで、怒ったり泣いたりすることも。

「どうして走らせて遊ばないの?」「並べるだけで楽しいのかな?」と不思議に感じるかもしれません。

実は、ミニカーを並べる行動にも、その子なりの楽しさや理由があります。今回は、発達の視点から子どもがミニカーを一列に並べたがる理由を考えてみましょう。



もくじ



 





きれいに並んだ状態が心地よい

ミニカーを一列に並べる子どもの中には、規則正しく並んだ状態そのものを楽しんでいる子がいます。

車の向きがそろっている、同じ間隔で並んでいる、色や大きさが順番になっている。そのような整った状態を見ることに、満足感や安心感を覚える場合があります。

特にASD(自閉スペクトラム症)のある子どもには、物の配置や順序、規則性に強い関心を示すことがあります。

ただし、ミニカーを並べるからといって、必ずしも発達障害があるわけではありません。定型発達の子どもにも見られる遊び方です。

大切なのは、並べるという行動だけで判断するのではなく、普段の遊び方やコミュニケーション、生活全体の様子を見ることです。


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自分で決めたルールを楽しんでいる

大人にはただ一列に並べているように見えても、子どもの中では細かなルールが決まっていることがあります。

例えば、赤い車から順番に並べる、大きい車と小さい車を分ける、同じ種類の車を集めるなどです。

こうした遊びでは、色や形、大きさなどの共通点や違いに注目しています。

物を特徴ごとに分ける「分類」の力や、順序を考える力にもつながる遊びです。

「並べているだけだから、もっと違う遊びをさせた方がいい」と考える必要はありません。

その子が何を基準に並べているのかを観察すると、興味の持ち方や得意なことが見えてくるかもしれません。






予測できる状態が安心につながることも

ミニカーを走らせる遊びでは、車がぶつかったり、転がる方向が変わったりと、予測できない動きが起こります。

一方、自分で並べたミニカーは、基本的に自分が置いた場所にそのままあります。

ASDのある子どもの中には、予測しにくい変化が苦手で、決まった順序や配置を好む子もいます。

そのため、自分の思いどおりに並んでいる状態が、安心につながっている可能性もあります。

並べたミニカーを動かされると強く怒る場合も、単にわがままなのではなく、大切にしていたルールや安心できる状態が崩れたことに戸惑っているのかもしれません。


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並べる遊びから別の遊びへ広げるには?

ミニカーを並べることが好きなら、まずはその楽しさを大切にしてみましょう。

大人が突然ミニカーを走らせたり、並び方を変えたりする必要はありません。

例えば、子どもが並べた車を見ながら「赤い車がいっぱいだね」「こっちは大きい車だね」と声をかけるだけでも、興味を共有するきっかけになります。

子どもが受け入れられそうなら、大人も隣で別のミニカーを並べてみたり、駐車場に見立てた場所を用意したりするのもよいでしょう。

そこから「車庫に入れる」「お客さんを乗せる」など、ごっこ遊びへ発展することもあります。ただし、必ず遊び方を広げなければいけないわけではありません。本人が楽しんでいることを尊重しながら、無理のない範囲で新しい経験につなげていくことが大切です。






放課後等デイサービスでは「好き」を支援に活かす

放課後等デイサービスでは、子どもの好きな遊びや興味の持ち方を、支援を考えるうえで大切な情報として捉えています。

ミニカーを並べることが好きな子なら、色分けや数を数える活動、順番を考える遊びなどにつなげることもできます。

また、大人と一緒に並べる活動を通して、同じものに注目する経験や、やり取りを楽しむ機会をつくることも考えられます。

個別支援計画に基づきながら、その子の得意なことを入り口に、スモールステップで経験を広げていきます。






まとめ

ミニカーを走らせず一列に並べる行動には、規則正しく並んだ状態を楽しんでいたり、自分なりのルールをつくっていたり、予測できる状態に安心していたりと、さまざまな理由が考えられます。

大人が思い描く遊び方と違っていても、子どもにとっては十分に楽しい遊びなのかもしれません。

まずは「どうして走らせないの?」ではなく、「この子は何を楽しんでいるのかな?」という視点で見てみましょう。

放課後等デイサービスでも、一人ひとりの興味や特性を理解し、その子が夢中になれることを大切にしながら、遊びを通した発達支援につなげています。

子どもの「好き」の中には、その子らしい成長につながるヒントが隠れていることがあります。



大阪市 北区/西淀川区 【英語療育・運動あそび】

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