友達トラブルが増えるタイミング
- 6月28日
- 読了時間: 6分
「最近、なんだかお友達とのトラブルが増えてきた気がする……」
「小さい頃はあんなに無邪気に遊べていたのに、小学生になってから友達関係の悩みが一気に深くなった」
発達障害のあるお子様を育てていると、このような変化に直面して胸を痛める瞬間がありますよね。
周りのお友達とぶつかる我が子の姿を見て、保護者としては「私の育て方が悪いのかな」「このままだと、学校に居場所がなくなっちゃうかも……」と、不安でたまらなくなることもあると思います。
でも、実は学年が上がるとともに友達トラブルが増えるのには、ちゃんとした「環境の理由」があるんです。
そしてそれは、決して子ども自身の成長がストップしてしまったわけではありません。
むしろ、周りの環境や求められるコミュニケーションのレベルがグンと高度になることで、これまで隠れていた困りごとが表面化してきたケースがほとんどです。
今回は、発達障害のある子どもにお友達トラブルが増えやすいタイミングと、その背景にある子どもの心の変化について分かりやすく解説します。
もくじ
小学校に入学したばかりのタイミング
友達トラブルが最初にドカンと目立ち始めるのが、やっぱり小学校への入学です。
幼稚園や保育園の頃は、先生たちが常に間に入って「貸してって言うんだよ」「順番こね」と手厚くサポートしてくれていました。
しかし、小学校という小さな社会に入ると、基本的には「子どもたち同士で解決すること」を求められる場面が一気に増えていきます。
「ルールに合わせて動く」「相手の気持ちを察する」といった高い社会性を急に求められるため、これまで大きな問題がなさそうに見えていた子でも、集団行動の中で戸惑い、ぶつかり合いが増えてしまうのです。

学年が上がり、会話や関係性が複雑になるとき
小学校の低学年の頃は、ただ同じおもちゃで遊んだり、校庭を一緒に走り回ったりするだけで「お友達関係」が楽しく成り立っていました。
しかし、中学年、高学年と進むにつれて、子ども同士の会話や関係性は驚くほど複雑に進化していきます。
・相手のちょっとした冗談や「いじり」を笑って受け流す
・言葉の裏にある「空気」や「本音」を読み取る
・相手が今どう思っているか、想像して先回りする
発達障害のあるお子様の中には、言葉を文字通りストレートに受け取る傾向が強かったり、相手の意図をパッと読み取るのが苦手な子がたくさんいます。
その結果、「悪気は1ミリもなかったのに、相手を大怒りさせてしまった」という悲しいすれ違いトラブルが起きやすくなるのです。
勝ち負けへのこだわりが爆発する時期
小学校の中学年頃になると、休み時間のトランプやオセロ、体育のスポーツなど、はっきりと「勝敗」がつく活動がメインになってきます。
特性として、白黒はっきりつけたい気持ちや、勝ち負けへのこだわりが人一倍強いお子様は少なくありません。
自分が負けることがどうしても受け入れられなかったり、ゲームが自分の思い通りに進まないと感情がコントロールできなくなって大暴れしてしまったり。
これも、本人が意地悪をして和を乱しているのではなく、「悔しい!」という激しい感情の整理が追いついていないことが原因です。
「自分の気持ち」の優先度がどうしても高くなるとき
良好な友達関係をキープするためには、「自分がやりたいこと」と「相手がやりたいこと」を上手に折り合いつける(譲り合う)力が必要です。
しかし、自分のこだわりや興味のあることにグッと集中する力が強いお子様の場合、
「今は絶対にこれがしたい!」
「このルールでやるべきだ!」
という自分の気持ちが100%になってしまい、相手の意見をなかなか受け入れられないことがあります。
その結果、悪意はないのに周りから「自分勝手な子だな」と思われてしまったり、遊びが途中でブツッと切れて長続きしなくなったりするトラブルにつながります。

トラブルが増えるのは、実は「成長している証拠」でもある!
お友達とのトラブルが何度も続くと、親としてはどうしてもネガティブな「後退」として捉えてしまいがちです。
でも、ちょっと視点を変えてみてください。
トラブルが起きているということは、それだけ「お友達と関わろう、関わりたい!」という意欲が出てきている証拠でもあるんです。
これまでは自分の世界(一人遊び)で完結していた子が、一歩踏み出して集団の中に入ろうと挑戦しているからこそ、ぶつかる機会も増えていきます。
つまり、トラブルは決して悪いことばかりではなく、人との関わり方を学ぶための「絶好の練習ステージ」に立っているということ。お子様は今、一生懸命にステップアップしようとしています。
放課後等デイサービスで実践している安心のサポート
放課後等デイサービスでは、ただトラブルの現場を見て「誰が悪いか」を裁くようなことは絶対にしません。
責めるのではなく、なぜ起きたのかの理由を一緒に探す
何かが起きたときは、お子様の気持ちに寄り添いながら「あの時、どんな気持ちだった?」「お友達はどんな風に思ったかな?」と、出来事をパズルのように一緒に振り返ります。
相手と自分の気持ちを整理するお手伝いを丁寧に行います。
遊びを通した「ソーシャルスキルトレーニング(SST)」
実際の学校生活でよくある場面を想定して、「こんな時は何て言えばいいかな?」をみんなで練習します。
ゲームで負けたときの悔しい気持ちの静め方や、仲間に入れてほしいときの声のかけ方などを、ロールプレイを通して少しずつ体で覚えていきます。
「できた!」というスモールステップの成功体験
友達関係で失敗が続くと、子どもだって「どうせ僕なんか……」と自信を無くしてしまいます。
だからこそ、放課後デイの安全な環境の中で、「今日は順番を譲れたね」「ありがとうって言えたね」という小さな成功体験をたくさん積み重ね、自信を取り戻せるような支援を大切にしています。

まとめ
発達障害のある子どものお友達トラブルは、小学校への入学や学年の変化など、周囲から求められるハードルが高くなるタイミングでどうしても増えやすくなります。
でも、その背景には、言葉の受け取り方の違いや、感情コントロールの難しさなど、子どもなりの一生懸命な戦いがあります。
トラブルだけに目を向けて焦る必要は全くありません。
「今、この子はどんなコミュニケーションの力を身につける途中なのかな?」という温かい視点を持ってあげることで、子どもの小さな成長のヒントが見えてくるはずです。
放課後等デイサービスのプロのスタッフと一緒に、焦らず一歩ずつ、お子様が楽しくお友達と繋がれる経験を積み重ねていきましょうね。
大阪市 北区/西淀川区 【英語療育・運動あそび】






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