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ADHDの子が集中する“3秒ルール遊び”とは?

  • 執筆者の写真: Colorful Kids
    Colorful Kids
  • 8月17日
  • 読了時間: 4分

「集中が続かない」「指示の途中で動いちゃう」

ADHDの特性をもつ子どもに対して、そんな困りごとを感じたことはありませんか?

でも実は、「集中できない」のではなく、「集中するまでのテンポやきっかけ」が違うだけ、ということも多いんです。

今回は、ADHD傾向のある子どもたちがスムーズに取り組みやすい、“3秒ルール”を活用した遊びについて紹介します!


もくじ



 






なぜ「3秒以内」がカギになるのか?

ADHD傾向のある子は、情報の処理スピードや注意の向き方が独特な場合があります。

何かを始める時、「考えてから動く」のではなく、「とにかくまず動きたい!」というタイプの子も多いんです。

つまり、迷う前にスタートできるようにしてあげるのが、集中力を引き出すコツ。

その目安となるのが「3秒以内に始められるかどうか」

すぐに取り掛かれる遊びや課題は、途中で気が逸れる前に“スイッチ”が入りやすいんです。


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「3秒ルール遊び」ってどんなもの?

ADHD傾向のある子どもたちがスムーズに参加しやすいのが、「考える前に体が動くようなテンポ感のある遊び」。

3秒ルール遊びとは、「よーい、スタート!」の合図から“3秒以内”にアクションを起こせるような遊びのこと。

この短い“助走距離”が、ADHDの子どもたちの集中スイッチを入れやすくしてくれるんです。以下に、いくつかの代表的な遊びとポイントを詳しく紹介します。


後出しじゃんけん

<ルール>

相手の手を見て、あえて「負ける手」を素早く出す遊びです。

「じゃんけん、ポン!」の後にすぐ反応する必要があり、瞬発力と注意の向け方を養えます。

<ポイント>

・体の動きをともなうので、エネルギーを持て余している子にもピッタリ

・「勝って!」「負けて!」とルールを切り替えることで、柔軟な思考もトレーニングできる


色探しゲーム(3秒以内に探せ!)

<ルール>

「赤いものを探して!」の声かけに、3秒以内に室内から赤いものを指さしたり持ってきたりするゲーム。

<ポイント>

・ルールが単純なので初めてでもすぐできる

・時間制限があることで、集中して周囲を観察する練習にもつながる

・徐々に「2つ探して」など、負荷を上げてもOK


即答しりとり or ワードゲーム

<ルール>

普通のしりとりに“即答”ルールを追加したもので、「3秒以内に答えること!」が条件。

迷ったらアウト、もしくは交代、というルールでテンポよく進めます。

<ポイント>

・言葉の瞬発力を鍛えられる

・親子や支援者とのやりとりが生まれるため、コミュニケーションの練習にも

・テーマ縛り(「食べ物だけ」など)を入れると脳トレにもなる


音でスタート!リアクションゲーム

<ルール>

「ピッ!」というタイマーや音楽の合図で一斉に動くゲーム。

例えば「音が鳴ったらジャンプ」「音が鳴ったら手を叩く」など

<ポイント>

・「待つ」→「反応する」という流れが楽しく身につく

・注意の焦点を“音”に向ける練習になり、聴覚注意の強化にも

・ルールを変えていけば応用力も育つ


体を使う3秒ルール

<ルール>

「3秒で片足立ちしてみよう!」「3秒でタオルを結べるかな?」など、、タイムチャレンジ型の遊びです。

<ポイント>

・ゲーム感覚で動作スピードに挑戦できる

・遊びながら体幹やバランス感覚も刺激できる

・「できた!」という成功体験が積み重なることで自信にもつながる






「待って、考えて、動く」じゃなくていい

よくある指導で、「落ち着いて考えてから行動しようね」と声をかける場面がありますが、ADHDの子にとっては考えている間に集中が切れてしまうことも。

そんな子には、「即時スタート型」のアプローチが合っていることもあります。

もちろん場面によって調節は必要ですが、家庭や支援現場では「まず動いてから整える」スタイルを試してみるのも1つの方法です。


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まとめ

ADHDの子どもたちの「すぐ動きたがる」は、裏を返せば反応が早く、瞬発力に長けているということ。

3秒以内に取り組める遊びは、そんな特徴を活かして集中力や成功体験を育むチャンスになります。

指示にうまく反応できない=できない子ではなく、「スタートのきっかけ」を工夫してあげるだけで、ぐんと違いが出てくるかもしれませんよ!

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