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ADHDの衝動性はどうして止められない?その仕組み

  • 4 日前
  • 読了時間: 3分

「思ったらすぐ言ってしまう」

「やらないといけないと分かっているのに別のことをしてしまう」

ADHDの人に見られる“衝動性”は、周囲からは「我慢が足りない」「気合いでなんとかなる」と思われがちです。

しかし実際は、本人の性格や努力不足ではなく、脳の働きに関係する“仕組み”があります。

今回は、ADHDの衝動性がどうして止められないのか、その背景をわかりやすく解説します。


もくじ


 






ADHDの衝動性とは何か

● 衝動性の主な特徴

ADHDの衝動性とは、「考える前に行動してしまう」「感情や欲求をそのまま出してしまう」といった特徴を指します。

具体的には、

・順番を待てない

・思いついたことをすぐ口に出す

・衝動買いや突発的な行動をしやすい

などが見られます。

これは「わかっているのにできない」という状態であり、本人も困っていることが多いのが特徴です。


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なぜ衝動性は止められないのか

①ブレーキの役割をする脳の働きが弱い

人の脳には、行動をコントロールする「ブレーキ機能」があります。

これは主に前頭前野と呼ばれる部分が担っています。

ADHDの人は、このブレーキの働きが弱いため

「やってはいけない」と分かっていても、行動を止めるのが難しくなります。

つまり衝動性は、意志の弱さではなく“ブレーキの効きにくさ”が原因です。


②ドーパミンの調整がうまくいきにくい

脳内の神経伝達物質であるドーパミンは、「やる気」「快感」「報酬」に関わっています。

ADHDではこのドーパミンが不足気味、あるいは受け取りにくかったり不安定なため、

・刺激の強いことを求めやすい

・目の前の楽しいことを優先しやすい

といった傾向が強くなります。

その結果、「あとで困ると分かっていても今の行動を優先する」状態になりやすいのです。


③ワーキングメモリの弱さ

ワーキングメモリとは、「一時的に情報を覚えておきながら行動する力」です。

ADHDの人はこの力が弱い傾向があり、「今はやってはいけない」「順番を待つ必要がある」といった情報を保つことが難しくなります。

そのため、瞬間的な思いつきが優先されやすくなります。






衝動性をゼロにすることはできるのか

結論からいうと、衝動性を完全にゼロにすることは難しいです。

ただし、「コントロールしやすくすること」は可能です。

例えば

・環境を整える(刺激を減らす)

・ルールを見える化する

・事前に行動の流れを決めておく

などの工夫で、衝動的な行動は減らすことができます。

また、周囲の理解や関わり方も大きく影響します。


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周囲ができる関わり方のポイント

①事前ルール(事前予告)や予防を意識する

起きてから注意するよりも、起きる前に防ぐ方が効果的です。

事前にルールを確認したり、選択肢を提示することで衝動的な行動を減らせます。


②短く・具体的に伝える

長い説明は理解が追いつきにくいため、

「今は座って待つ」「順番が来たら呼ぶね」など、シンプルに伝えることが大切です。


③できたことをしっかり認める

衝動を抑えられた瞬間は、本人にとってとても努力している場面です。

小さな成功でもしっかり認めることで、自己コントロールの力は伸びていきます。






まとめ

ADHDの衝動性は、性格や甘えではなく、脳の働きによる特性です。

「止められない」のには理由があり、本人も困っていることが少なくありません。

仕組みを理解することで、「どうしてできないの?」から「どうすればできるようになるか」へ視点を変えることができます。

衝動性はゼロにはならなくても、環境や関わり方でコントロールしやすくすることは可能です。


大阪市 北区/西淀川区 【英語療育・運動あそび】

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