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お世話係になってしまう兄弟児

  • 12 時間前
  • 読了時間: 6分

発達障害のあるお子様がいるご家庭では、一緒に暮らす兄弟姉妹が、いつの間にか自然と「お世話係」のような役割を担ってくれていることがあります。

「いつも弟の面倒をよく見てくれて本当に助かる」

「お姉ちゃんが妹のことを気にかけてくれるから安心」

そんな健気な姿を見ると、親としては頼もしく感謝の気持ちでいっぱいになる一方で、「でも、この子に負担をかけすぎていないかな……」と、ふと心配になるお父さん・お母さんも多いのではないでしょうか。

兄弟姉妹が自発的にお手伝いをしてくれたり、お世話をしてくれたりすること自体は、決して悪いことではありません。

しかし、その役割が家庭内で「当たり前」になりすぎてしまうと、子ども自身が気づかないうちにたくさんの我慢を重ね、心に大きな負担を抱え込んでしまうことがあります。

今回は、兄弟児がお世話係になってしまう背景と、一人の子どもとして安心して過ごしてもらうために、家族として大切にしたい関わり方について考えていきましょう。



もくじ


 





小さな「助かるよ」の積み重ねで、気づけば頼られる存在に

兄弟姉妹は、毎日の生活の中で少しずつ、家庭内での役割を担うようになっていきます。

「お母さんが夕飯作っている間、ちょっとだけ一緒に遊んでいてくれる?」

「お出かけするから、先にお着替えの手準備を手伝ってあげて」

「ご飯だよって、お部屋から呼んできてくれる?」

最初はそんな、よくある小さなお手伝いのつもりだったことが、いつの間にか毎日の「当たり前の任務」になっていることも少なくありません。

本人も「大好きなパパやママの役に立ちたい!」「家族を助けたい」という純粋な優しさから頑張っていることが多く、自分自身ではそれが心の負担になっていることに気づいていない場合も多いのです。


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「自分がしっかりしなきゃ、家族が困ってしまう」というプレッシャー

兄弟児の中には、幼いながらも「自分がしっかり頑張らないと、お家が回らなくなる」と感じ取っている子どもがいます。

発達障害のある兄弟姉妹が日常生活で困ってパニックになっている姿や、それに対応して慌ただしくしている保護者の様子を見て、「これ以上、親に迷惑をかけたくない」「自分まで手をかけさせて困らせたくない」と考えるようになることがあります。

その結果、自分の本当にやりたいことや甘えたい気持ちをグッと後回しにしたり、本当はしんどくても「大丈夫だよ!」と笑顔で言ってしまったりすることもあります。

周りから「本当にしっかりした良い子ね」と褒められる子ほど、心の中では目一杯の無理をしている可能性があるのです。






「子どもらしく甘える時間」を失ってしまうリスク

お世話係としての役割をずっと担い続けると、その年齢ならではの「子どもらしく無邪気に甘える時間」が圧倒的に少なくなってしまいます。

本当はもっと自分もワガママを言いたい、学校の話をじっくり聞いてほしい、誰かに全力で甘えて頼りたいと思っていても、「私はお姉ちゃんだから我慢しなきゃ」と気持ちを心の奥底に押し込めてしまいます。

この状態が何年も長く続いてしまうと、心に溜まったストレスが限界を迎え、思春期になってから感情が大きく爆発してしまったり、逆に家族とすっかり距離を置くようになってしまったりするケースもあるため、注意が必要です。


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「お世話(お手伝い)」をすることと、「責任を背負うこと」は違う

兄弟姉妹がちょっとしたお手伝いをしたり、一緒に仲良く遊んだりすることは、思いやりを育むとても素敵な経験です。

しかし、「お兄ちゃんだから」「お姉ちゃんだから」という理由で、子どもに必要以上の『責任』を背負わせてしまうことだけは避けたいところです。

たとえば、発達障害のあるお子様がパニックを起こしそうなときに止めさせる役割や、外出時に常に迷子にならないよう見張る役割などを兄弟姉妹に任せてしまうと、それは子どものキャパシティを大きく超えた重荷になってしまいます。

どんな事情があっても、子育ての責任を100%担うのは私たち大人の役目です。

兄弟児はあくまでも対等な「兄弟姉妹」であり、決して「保護者の代わり」ではないという一線を、大人がしっかり守ってあげることが大切です。






放課後等デイサービスだからこそ、お役に立てること

放課後等デイサービスは、発達障害のあるお子様が安心して楽しく過ごせる場所であると同時に、ご家族全体の暮らしを支えるという大切な役割も担っています。


家族の中に「ホッとする余裕」をつくる時間

お子様が放課後等デイサービスを利用している間は、家庭の中に少しゆったりとした時間が生まれます。

その時間を使って、普段は後回しになりがちな兄弟姉妹と2人きりでゆっくりお出かけしたり、一対一でおしゃべりをしたりする時間を意識的に作ることができます。

こうした特別な時間は、子どもにとって「あ、私もちゃんとパパとママに大切にされているんだな」と実感できる、何よりの栄養剤になります。


先生と一緒に、家庭全体のバランスを考える

放課後デイでは、通っているお子様本人の支援だけでなく、保護者様から家庭でのリアルな様子や小さなお悩みを伺う機会を大切にしています。

その中で、「最近、お姉ちゃんの方に負担が偏りすぎていないかな?」「家族みんなが無理なく笑えているかな?」といった広い視点を持ちながら、一緒にサポートの形を考えていきます。

家族みんなが安心して、それぞれのペースで生活できる環境を作ることこそが、発達支援の本当のゴールだと信じているからです。


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毎日頑張る我が子に「無理しなくていいんだよ」を伝えよう

兄弟児は、大人が思っている以上に周りの空気を敏感に読み取っています。

だからこそ、お手伝いをしてくれたときに「いつもありがとう、本当に助かったよ」と感謝を伝えるのはもちろんのこと、それと同じくらい、

「いつも頑張ってくれてるけど、無理にお世話はしなくていいんだよ」

「困ったことや寂しいときは、いつでもパパとママに頼っていいからね」

という安心のメッセージを、言葉にして何度も伝えてあげてください。

短い時間でも、2人だけの特別な時間を作ることで、子どもは「お世話係」の仮面を脱いで、一人の子どもとして心からリラックスして安心感を得ることができます。






まとめ

発達障害のあるお子様がいるご家庭では、兄弟姉妹がその優しい心根から、自然と「お世話係」のようになってしまうことがあります。

家族を想って行動してくれる健気な姿は本当に愛おしく頼もしいものですが、その笑顔の裏で、小さな胸の中にたくさんの我慢を隠していることも忘れてはなりません。

大切なのは、お世話をしてくれることを当たり前と思わず、「この子もまだ、守られるべき一人の子どもである」という視点を大人が持ち続けることです。

放課後等デイサービスを上手に活用しながら、兄弟児が責任を背負い続けるのではなく、一人の子どもとして思いきり甘えたり、大きな声で笑ったりできる時間をたくさん作っていきましょう。それこそが、家族みんなの本当の笑顔に繋がっていくはずです。




大阪市 北区/西淀川区 【英語療育・運動あそび】

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