発達障害の会話例 2 (話題が次々変わっていく)
- Colorful Kids
- 1月20日
- 読了時間: 3分
発達障害を持っている人と会話をしていると、話題が次々と変わってしまうことがあるのではないでしょうか。
発達障害の特徴として、会話の流れを読むことが苦手であったり、自分の興味のある話ばかりしてしまうというものがあります。
そこで、発達障害を持っている人との会話の中で、話題が次々に変わっていってしまう例を紹介していきます。
最後には、このような時にはどのように指導をしたらいいのか、ポイントについても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
【会話例①】学校での内容を話している時の会話
A:今日学校で何したの?
B:今日学校で、こけちゃったんだ
A:ケガなかった?大丈夫?
B:それから、給食で大好きなゼリーが出て嬉しかったー!
A:ケガは?大丈夫なの?
B:あ、体育で縄跳びもできたんだー!
このように、Bさんは自分の嬉しかったことを次々と報告してくれています。
ただ、思いついた言いたいことを一気に話してしまうのです。

【会話例②】予定を聞く時の会話
A:明日友達と遊ぶって言ってたけど、どうなったの?
B:友達と今日話したんだよ。
あ、アシナガバチが入ってきたんだ。
A:アシナガバチ?(急にアシナガバチってどうしたんだろう?)
B:アシナガバチっていうのは、巣を攻撃しなかったら刺してこないんだよ。
すごくかっこよかったんだけど、ママはアシナガバチを見たことある?
予定を聞こうとしたのですが、Bさんはどんな会話をしたのか思い出す中で、ハチが教室に入ってきたことも一緒に思い出して説明をしてくれます。
聞かれている内容は忘れてしまい、アシナガバチがかっこよかったことや見たことがあるかどうかが気になって話題が変わってしまうんです。
【会話例③】友達との会話
A:休みの日は何してたの?
B:休みの日は遊園地行ったよー
A:いいなー!何乗ったの?
B:遊園地でおもちゃが落ちていて、そのおもちゃは僕が持っているのと一緒だったの
A:おもちゃ?
B:あ、家でクッキーも作ったんだよ
遊園地の話から連想ゲームのようにBさんの思い出の中で話が次々と繰り広げられています。
脳内でストーリーが成り立っているので、Aさんは流れがわからないまま進んでいってしまうんです。
会話で気をつけるポイント
話題が次々と変わていく中で、「ちょっとまって!」など止めるのはできる限り避けて、「うんうん」と優しく相槌を打ちながら最後まで話を聞くのがポイントです。
聞きたいことがある場合には、焦らずに最後まで話を聞いてから聞きたいことを再度聞いてみたり、わかりやすく伝えてみてください。
こちらばかりが気を付けていても難しいこともあるので、自分の話したいことばかりをはなすのではなく、相手の意見や話したいことも聞くように、優しく指導するとより良いでしょう。

まとめ
発達障害を持っている人と会話する中で、話題が次々と変わってしまうことはよくあります。
話題が次々と変わっていく中で気になることや聞きたいことがあっても、途中で「ちょっと待って」と止めるのではなく、最後まで話を聞いてから質問するようにするのがポイントです。
焦らずに冷静に話をすることで話の流れを修正できるので、話題が次々と変わって困っているという方は、ぜひ試してみてくださいね。
Comments