負けると大泣きする子どもの心理
- 2 日前
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「ゲームで負けただけなのに大泣きしてしまう」
「鬼ごっこで負けると怒って暴れてしまう」
「悔しくて気持ちが切り替えられず、その後の活動にも参加できない」
発達障害のある子どもを育てていると、勝ち負けのある場面で感情が大きく揺れ動く姿を目にすることがあります。
保護者としては、「いつかは負けることも受け入れられるようになってほしい」と思う一方で、「どうしてここまで泣いてしまうのだろう」と戸惑うこともありますよね。
しかし、負けたときに大泣きする背景には、単なる負けず嫌いやわがままでは片づけられない理由が隠れていることがあります。
今回は、発達障害のある子どもが「負け」を受け入れにくい理由と、周囲にできる適切な関わり方についてお伝えします。
もくじ
「負けた=自分がダメ」と感じてしまう認知の特性
大人にとっては、「勝つこともあれば負けることもある」と頭では理解できていても、子どもにとってはそう簡単ではありません。
特に発達障害のある子どもの中には、物事を白か黒か、100点か0点かで極端に捉えやすい「白黒思考(全か無か思考)」の傾向が見られることがあります。
そのため、「勝ったから自分は良い子」「負けたから自分はダメな子」と受け止めてしまい、負けた瞬間に自分自身の価値がすべて否定されたような絶望感を感じてしまうこともあります。
周囲から見ると大げさに見える反応でも、本人にとっては世界の終わりくらいに大きな出来事なのです。
「悔しい気持ち」の整理や切り替えが難しい
負けたときに感じる悔しさは、誰にでもある自然な感情です。
ただ、発達障害のある子どもは、その湧き上がった強い感情をうまく整理したり、言葉にしたり、気持ちを切り替えたりすることが苦手な場合があります。
「悔しい」「悲しい」「納得できない」といった複雑な気持ちが一気に押し寄せても、自分の中で処理しきれず、大泣きという形で外に表現するしかなくなっていることがあります。
これは単なる感情コントロールの問題というよりも、「自分でもどう扱えばいいか分からない感情があふれて溺れている状態」に近いのかもしれません。

「また負けるかもしれない」という不安が強いケースも
発達障害のある子どもの中には、失敗に対する不安や恐怖が人一倍強い子もいます。
過去に負けて激しく悔しい思いをした経験や、失敗したときに強く注意された経験がトラウマのように積み重なることで、「またあの嫌な気持ちになるかもしれない」と防衛本能が働くようになります。
その結果、負けそうになる気配を感じるだけでイライラしたり、ゲームへの参加自体を強く拒否したりすることもあります。
単に勝ち負けへのこだわりだけではなく、「もう二度と傷つきたくない」という健気な気持ちが隠れている場合もあるのです。
そもそも勝ち負けの経験(場数)が少ない場合もある
実は、勝ち負けのある遊びそのものに慣れていないことが影響しているケースもあります。
発達障害のある子どもの中には、ルールの理解や集団での集団活動が難しく、これまでに競争の場面を意図的に避けて育ってきた子もいます。
そのため、「負けても大したことない」「また次があるから大丈夫」という安心できる経験を積む機会が少なく、負けることへの耐性が育ちにくいことがあります。
負ける経験そのものが悪いのではなく、その負けた経験を周囲にどう受け止めてもらい、どう積み重ねていくかが大切です。
放課後等デイサービスで大切にしていること
●まずは湧き出た気持ちを絶対に否定しない
子どもが負けて泣いていると、「そんなことで泣かないの」「みんな負けるんだから我慢しなさい」と声をかけたくなることもあるかもしれません。
しかし、放課後等デイサービスでは、まずは「悔しかったね」「どうしても勝ちたかったんだね」と、その子の気持ちそのものを100%受け止めることを大切にしています。
自分の激しい感情を否定されない経験こそが、「悔しいけれど、ここにいても大丈夫なんだ」という絶対的な安心感につながります。
●勝ち負けの結果以外の「頑張ったプロセス」に目を向ける
放課後等デイサービスでは、「勝ったか負けたか」の結果だけでなく、「最後まで諦めずに参加できた」「ルールをしっかり守れた」「お友達を笑顔で応援できた」といった過程にも注目します。
結果だけではなく、その子なりのキラリと光る頑張りを言葉にして認めることで、傷ついた自己肯定感を優しく育てていきます。
●スモールステップで少しずつ経験を積む
いきなり「負けても絶対に泣かないこと」を高い目標にするのではなく、「泣いてしまっても気持ちを言葉で伝えられた」「少しクールダウンの部屋で休んでから活動に戻れた」といった小さな成功を積み重ねることも大切です。
国の方針に基づく「個別支援計画」に沿って、その子の特性や心のペースに合わせながら、無理のない支援を行っています。

「負ける経験」もこれからの大切な成長につながる
負けることは、大人であっても十分に悔しいものです。
だからこそ、子どもが大泣きしたときに、「負けることは悪いことではない」「悔しい気持ちとこれからどう付き合うかを学ぶ、人生の大切な機会なんだ」と周囲の大人が捉え直すことも大切です。
すぐに気持ちを切り替えられなくても、全く問題ありません。
温かい環境で少しずつ経験を積むことで、「負けてもまた挑戦すればいい」「負けても自分の価値は1ミリも変わらない」と、子ども自身が自然と感じられるようになっていきます。
まとめ
負けると大泣きしてしまう背景には、「負けた自分はダメだ」と感じやすい認知の特徴や、悔しい気持ちを整理する難しさ、過去の経験による不安の強さなどが複雑に関係しています。
そのため、「単に負けず嫌いな性格だから」と片づけるのではなく、「今、この子の心の中はどんな状態なのだろう」と理解しようとする大人の視点が大切です。
放課後等デイサービスでは、子どもの傷ついた気持ちを受け止めながら、勝ち負け以外の頑張りにも目を向け、スモールステップで少しずつ経験を積み重ねていく支援を行っています。
悔しさを経験することも、子どもにとってはこれからの人生を生きる大切な学びの一つです。
焦って「泣かないこと」だけを目指すのではなく、悔しい気持ちとの上手な付き合い方を少しずつ身につけながら、その子らしい健やかな成長を一緒に見守っていきましょう。
大阪市 北区/西淀川区 【英語療育・運動あそび】


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