発達の検査 どんなことをする?
- Colorful Kids
- 2月13日
- 読了時間: 4分
更新日:2月13日
発達の検査をするタイミングは、子育て中に発達が気になった時や、幼稚園や保育園などから提案をされたからなど様々だと思います。
ただ、発達の検査と聞くと大きな検査をするんじゃないかと、なかなか気軽に受けることが出来ない検査だと思っている人も少なくないでしょう。
そこで、発達の検査ではどんなことをするのか検査の種類や内容について紹介して行きます。
もくじ
遠城寺式乳幼児分析的発達検査
津守・稲毛式乳幼児精神発達診断法
新版K式発達検査
発達の検査
発達の検査を発達障害を診断する検査と勘違いされることが多いですが、発達の検査とは子どもの心身の発達状態を調べるためのものです。
発達の検査には、種類がいくつかあり、0歳から受けられる検査もあれば、2歳程度から受けられる検査もあるため、子どもを対象とする検査についてそれぞれ説明します。
【遠城寺式乳幼児分析的発達検査】
0歳から4歳7ヶ月までを適用年齢としている発達検査です。
検査方法は、保護者に「できる」「できない」で回答してもらい、子どもにはカードなどを使って質問したり、行動の観察を行います。
検査ポイントとしては、対人関係や基本的習慣などの「社会性」、手の運動や移動運動の「運動面」、発語や言語理解の「言語面」の3領域です。
保護者の回答や子どもの様子と子どもの年齢から発達グラフが作成され、一般的な子どもの年齢の評価よりも3〜4段階下回っていると発達に遅れがあると診断されます。
所要時間の目安としては約15分で、事前準備が必要のない検査です。
【津守・稲毛式乳幼児精神発達診断法】
0歳から7歳までを適用年齢としている発達検査です。
検査方法は、428問の質問を行い、子供ではなく保護者に回答してもらいます。
検査ポイントとしては、「社会性」「運動」「生活習慣」「言語・理解」「探索・操作」の5領域です。
質問の回答方法は「⚪︎確実にできる」「△ここ数日でできるようになった」「×できない・未経験」の3段階で、質問内容は日常生活についてばかりです。
この3段階の回答には、それぞれ点数がついており、その合計点から各領域ごとに発達年齢が算出されます。
所要時間としては約20分で、子どもがいなくても保護者のみでできる検査です。
【新版K式発達検査】
生後100日から成人までを適用年齢としている発達検査です。
検査方法は、積み木など身近にあるおもちゃを使って、子どもの行動・反応を観察します。
検査ポイントとしては、「姿勢・運動」「認知・適応」「言語・社会」の3領域です。
それぞれの領域ごとに得点がつけられ、「発達年齢」と「発達指数」が算出されます。
できた項目とできなかった項目がグラフ化されるので視覚的にもわかりやすく発達度合いを確認できるのも特徴です。
所要時間は約30分と他の検査よりも長いですが、子どもは遊び感覚で自然な行動から観察ができるので、発達の過程を細部まで把握することができます。

発達の検査と知能の検査とは違う
よく混同されてしまうのが「発達の検査」と「知能の検査」ですが、この2つは異なります。
発達の検査は、心身の発達状態を調べる検査であるのに対して、知能の検査では知識や理解度、記憶力などの知的発達がどの程度なのかを調べる検査です。
ただ、どちらも1対1で問題に取り組んで行う検査方法は同じです。
発達の検査はどこで受けることができる?
子どもの発達の検査は、地域によって異なります。
発達支援センターなどの相談窓口に連絡してみることがおすすめですが、多くの地域では、以下の機関で受けることが可能です。
・医療機関(総合病院の発育外来や児童精神科、発達に関する診察を行なっているクリニックなど)
・発達障害者支援センター
・保健センター
・児童相談所
・自治体の子育て相談窓口
・福祉施設など
また、地域によっては、1歳半検診や3歳半検診でも受けることができる場合があります。

まとめ
発達の検査には、種類があり適用年齢も検査方法も異なります。
多くの検査方法として保護者が紙に書かれている質問に対して回答していくものや、子どもがおもちゃなどを使って行動を観察するものがあります。
発達の検査は、あくまでも現段階の子どもの心身の発達状態を調べるための判断要素の1つです。
検査で発達の状態がわかれば、サポートのヒントを与えてくれるものになるでしょう。
所要時間も短いものが多いため、もし気になることがあれば気軽に相談してみてはいかがでしょうか。
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